ゆきえの部屋
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上手なストレス解消法


今回は「感情」について語りたい。

社会生活では、感情のままに行動してばかりもいられないので、人はいつの間にか心にフィルターをかけ、感情の幅を平均化させている。
人との関わり方に悩んだり、身辺の不快な出来事にぶつかったりした時は、何とかその気持ち・苦悩を整理しようと、自分の中で「原因づけ」や「理由づけ」をするだろう。
いつでも何でも自分の思い通りになってくれれば良いが、世の中そう上手くいく事ばかりではないので、自分が感情をコントロールし、ある程度の妥協や歩み寄りをする事により、表面的な解決をみる。

しかし、そう割り切ってみたものの
「この苛立ちはなんだ?この悔しさは何だ?」
胸に手を当てて心の声を聞いてみると、
「頭では解っていても、本心ではまだ受け入れられない!」と、納得できずに苦しんでいるらしい。
こうしたストレスをそのまま放っておくと、「心が壊れないように、傷つかないように」との自己防衛の働きで、感情がだんだん麻痺してゆくだろう。
感情が麻痺すると自分も傷つかずに済むが、他人の痛みにも無頓着な無神経な人間になる。
無神経な人間が増えると世の中は殺伐となり、知らず知らずに誰かを傷つけ、また傷つけられ、更なるストレスを生む。

だからこのストレスこそが元凶なのだ!
<明るい未来・楽しい明日>の為には、やはり「上手なストレス解消法」しかないっっっ!
ここで間違っても「テロや事件を起こして世の中を変える!」等と大それた考えは持たない方がいい。
まして、せちがらい世の中を嘆いて、新興宗教だの、精神世界だの、○○セミナーだの、×××トレーニングだの、うさん臭い連中の集まりなんかに、安易に飛び込んでしまうなどと、決っして早まってはイケナイっ!

答えは「外」には無いのだから!
内面に向かう事が大切だ。
「頭では解っていても、本心ではまだ受け入れられない!」「不快だ」「納得できない」「苦しい」…
これらの気持ちに蓋をしてしまわず、まずキチンと認識する事から全ては始まる。
そしてその自分のネガティブな感情、弱さを憎まない事。
「弱さを受け入れる事」と、「感情に流され甘え、自制できない事」とは違う。
心の声に耳を傾け、自分の感情と向かい合う事で、ストレスのガス抜きは上手になる。

そしてより効果的なストレス解消法は
「涙を流す事」「感情移入する事」「感動する事」
映画でも、テレビのドキュメンタリーやドラマでも、或いは音楽や本でも、
「涙を流せるものに触れる事」
泣けなくなった大人こそ泣いた方がいい。
我慢を強いられてきた男こそ泣いた方がいい。
ストレスが涙に溶けて流れてゆくだろう。


(1999年4月1日 発行 新クレヨン社通信 第七号より )



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