ゆきえの部屋
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宝くじ


ある夜不思議な夢を見た。

夢の中で私は、池袋東口の宝くじ売り場の前を歩いていた。
すると突然、上空に何機もの宇宙船が飛んで来て、驚いている私の目の前に怪しい男がニュッと現れたではないか。
私はすぐに「この怪しさは宇宙人に違いない!」と直感した。
内心怖かったが、慌てず騒がず、気づかぬふりで平静を装っていた。
すると彼は、宝くじ売り場のおばちゃんにこう言った。
「バラで100枚…」

それを聞いてしまった私は、
「宇宙人である事を見破っているコトを悟られてはイケナイ…」と思った。
とにかく、さりげな〜く振る舞い、努めて友好的口調でこう言ってみた。
「やっぱ、100枚くらい買わないとダメかね?」
自分のこのセリフの後で夢から覚めた。

妙に気掛かりな夢だったので、
「うぉーっ!これは宇宙人のお告げじゃっ!」
と考え、その後池袋東口の宝くじ売り場へ行き、宇宙人の言葉に従って年末ジャンボをバラで100枚買ったのだった。
(300円×100枚=3万円分)
本当は連番で一等前後賞もデッカク狙いたかったが、そういう未練はスッパリ捨てて、私は宇宙人の夢のお告げに賭けた。

その夢の直後にライブがあり(96年12月15日)、その際、ファンのMさんに頂いた宝くじも10枚あったので、合計110枚、「これは当たらねばおかしい…」などと妙な自信に満ちあふれ、私は発表を待った。
噂では、「100枚くらい買えば1万とか当たったりするし、せめて千円は当たるよねぇ〜!」みたいな話を聞いていたので、私は夢ふくらませ、張り切って
「お買い物プラン&やぎちゃんマネープラン」を作成していた。

しかし、結果は無惨にも、かすりもせずに末尾分の300円×11枚=3300円になってしまった。

「なるほど!これを元にドリームジャンボを買えってか?!」
そして今度は ドリームジャンボ 宝くじ 3300円分 = 11枚を買って、大船に乗った気持ちでいた。
が、結局これも300円が2枚当たっただけで、600円になってしまったのだ。

ところが私は本当にメデタイ女だった。
「あっ、そうか!あのお告げは今回じゃなくて、次回当選するって事だったんだっっっ!」
夢よもう一度!サマージャンボに賭けろっ!

もはや誰も私を止められなかった。
柳沼はドロ沼にハマっていた…。
そして過ちは繰り返され…、私はやっと気付く。

あれは、「バラで100枚買ってはいけない!」という警告夢だった事を…。


(1998年2月15日 発行 新クレヨン社通信 第一号よ り )



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