秀樹塾
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 都会の真ん中で巨鯉を釣ろう!
 
自転車に乗って、釣りに出かけ、巨鯉を釣り上げ、世界で一番うまいビールを飲む、これが僕の最高の休日の過ごし方だ。
日本人が巨大魚を釣ろうと思えば、飛行機で南の島へ出かけ船をチャーターし、莫大な費用と日数をかけるのが当たり前になっている。
しかもそうまでしても、ボウズ(一匹も釣れない事)で帰って来る人も多いと聞く。
僕がお勧めする巨大魚釣りにかかる費用はエサ代200円程度(鯉のエサはサツマイモが主体なので安い)、交通費は自転車なのでゼロだ。
都会の大きな川(荒川、江戸川、多摩川)には巨鯉が潜んでいる。
特に荒川の岩渕水門付近は北浦と並んで日本では巨鯉釣りの名所だ。
今回は、手軽に気軽にリーズナブルに都会の真ん中で巨鯉釣りのロマンが味わえるとっておきの方法を皆様に限りそっと御伝授したいと思う。
心構えは次の三つだ。

1、あわてるな!
  巨鯉の引っ張る力は想像をはるかに超えている。
  あわてるなと言う方が無理かもしれない。
  僕も川に落ちたり竿を折られたりした。
  はやる気持ちをぐっとこらえる武士道の精神が巨鯉釣りには大切なのだ。

2、じっくり待て!
  鯉釣りは待つのが基本だ。
  待っている時間こそが楽しいのだ。
  都会の河川敷にも自然を満喫できる要素は、いくらでもある。
  身時かなところに自然を感じよう。
  「玄関出たらアウトドア!」
  僕はこの言葉を座右の銘にしている。

3、尻を冷やすな!
  五感を研ぎすませ、はやる気持ちを押さえじっと待つ。
  いかにも日本人らしい巨鯉釣りは「痔」になる可能性がある。
  地べたに直接座り続けて尻が冷えるからだ。
  実際、ヘラブナ釣りの知人は「痔」だ。
  面倒でも折りたたみ椅子を持参した方が無難だ。

以上を参考にして巨鯉釣りを楽しんでくれたまえ。

ところで世界で一番長生きしている動物は、山梨県に住む「花子」という巨鯉で200歳を越えるという。
巨鯉になるためには何十年ももの歳月が必要だ。
だから頭が良く、力が強く、根性も座っている。
そんな彼らを釣り上げるためには彼らを尊敬し研究して、都会の自然と一体化することが一番の近道だ。
それではまた。

PS ちなみに鯉というのは60センチまでで、60センチを越え80センチまでで大鯉、80センチを越えたものを巨鯉と呼ぶ(と僕は勝手に決めている)。



筆者後書き

釣り上げた見事な巨鯉を抱えているのは、とりもなおさずこの僕であるが、この写真を撮った友人が浅井慎平の荒川フォトコンテストに出品したところ、見事入賞した。
全くもってモデルである僕と巨鯉のおかげである。ということで、僕は呼ばれもしないのに授賞式に出席し、尊敬する浅井氏と写真を撮らせていただいたのである。





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