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ついに完成!
先週の印刷物の校了に続き、今週こだわりにこだわり抜いたクレヨン社ニューアルバム「宙〔sola〕」の音源がついにマスターアップとなった!今後はプレス工場と印刷所で、いい音といい色で仕上がってくれることを祈りつつ、アルバム納品を待つのみである。
そこでクレスポ編集部では、一段落着いたクレヨン社本人たちから円満にアルバムのマスターコピーを入手し、知る人ぞ知る音楽評論家、那岳直哉(なたけなおや)氏に今回のアルバム評をお願いすることにした。
それでは、たった今、那岳氏から届いたアルバム評を以下に掲載しよう。


那岳直哉氏が斬る!
ニューアルバム宙〔sola〕


クレヨン社がニューアルバムを発表する。
宙と書いてソラと読ませる。
この「宙〔sola〕」はクレヨン社として通算7枚目となる作品である。
辛口音楽評論家を自称する私の口からはあまり言いたくはないが、クレヨン社のアルバムの中では、恐らく誰もが最高傑作として数えるアルバムとなるのではあるまいか?前作「誰にだって朝陽は昇る」は約十年のブランクを経て発表されたが、今回は約三年の制作期間での発表となった。そのため前作を超えるのは難しいのでは?というのが私の予想だったが、見事にその予想は覆された。完成度だけを例にとっても、過去最高のアルバムであることは誰もが認めるところだろう。

アルバム「宙〔sola〕」には、収録曲すべての解説が、作者柳沼由紀枝自身により添えられている。その冒頭の「アルバムに寄せて」ではこのアルバムタイトルに至った経緯を伺い知ることができる。
彼女はここで語られている感覚を詩にした。(『暁の宙』 『蜻蛉の透ける翅の向こうに』)希望と癒しを与えてくれる「自然への憧憬」が、今回のアルバムの大きなテーマとなったようである。

もうひとつの大きなテーマは「祈り」である。
『Noctovision(ノクトビジョン)』 『嘆きの雨〜天上(てんじょう)の門〜』 『魔術師と雪の花 (スノウドロップ) 〜snoedropの願い〜』を彼らは「祈りの詩三部作」と位置づけているようだ。これらの歌詞から読み取れるメッセージは平和、反戦のみに留まってはいない。クレヨン社は18年前『地球のうた』を発信し警鐘を鳴らした。あれから人々は「気づく」ことに向かっているのだろうか?
多岐に渡るテーマを連結させ、一枚のアルバムに凝縮するクレヨン社独自のスタイルは今回も貫かれた。柳沼の解説文の最後は「2007年夏、この地球の片隅で『地球のうた』を再び発信します。」で結ばれている。

そしてクレヨン社がデビュー以来歌い続けているテーマ、青春。
今回のアルバムでも柳沼は「胸の熱い思い」を少年という永遠の青春像に置き換えて歌いあげている。『淋しい太陽』 『風がドアを叩く夜』 そしてセルフカバーされた『少年の時間』。青春という言葉が似合う年齢から遠く離れた彼らから発せられたこれらの歌は、元少年たちはもちろん、今を生きる少年たちの心にも同じように響くはずである。

また、このアルバムの特筆すべきは柳沼の音楽制作に対する意欲だった。今まで詩曲を完成させた後は歌入れ待ちで、ほとんど制作に関与しなかった柳沼であったが、今回は制作初期から積極的に参加したいう。このようにボーカル収録を優先に制作を進めた結果、初の試みであるにもかかわらず、圧巻のセルフコーラスが積み上げられた。(『暁の宙』 『嘆きの雨〜天上(てんじょう)の門〜』)

もうひとつの特筆すべきは、エンジニア高橋氏の活躍である。
今回のアルバム制作に向けて最初に行った作業とは、加藤、高橋両氏の音楽制作システムを完全にリンクさせることだったとう。クレヨン社の音作りは、アレンジ、プログラミング、エンジニアリングに明確な区別はなく常に密接な関係にあるというのがその理由だ。
高橋氏は4thアルバムからクレヨン社のエンジニアを務め、「クレヨン社よりもクレヨン社らしい音作りをしてくれる」と加藤は磐石の信頼を置いている。
また、マスタリングは、加藤はもとより高橋氏も磐石の信頼を置いているという、日本を代表する女性マスタリングエンジニア小泉由香氏が手掛けることとなった。

レコードとは記録である。アルバムはその時代に生きたアーティストの記録とも言える。「宙〔sola〕」は制作期間である三年のクレヨン社が生きた記録が収められている。柳沼にとっては幾多の試練や困難に立ち向かわなければならない三年間でもあった。そんな彼女がどこに活路を求め、何に希望と癒しを見出したのか?アルバム「宙〔sola〕」はそれを教えてくれる。
「宙〔sola〕」には「心は空へ 空は宙へ 宙は心へ」というサブタイトルが添えられている。

クレヨン社のニューアルバム「宙〔sola〕」 
辛口音楽評論家を自認する私、那岳直哉としては、非常に残念なことに辛口を挟む余裕も無く評してしまった異例のアルバムである。磐石の自信を持ってお奨めしたい。


平成十九年6月 音楽評論家 那岳直哉





※クレスポ編集部注釈
辛口音楽評論家、那岳直哉氏とはクレヨン社の加藤のペンネームではないか?と関係者筋では囁かれている。



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